セイの子供は誰の子?「風光る」最終回のネタバレ&感想(月刊フラワーズ2020年7月号)

風光る

風光る最終回ネタバレ

「風光る」最終回を(月刊フラワーズ2020年7月号)を読んだので感想ネタバレです。

 

巻頭カラー100P、とじこみ付録には

セイと総司、斎藤、近藤、土方さんの

クリアしおりがついていました。

 

前回は総司が死んだ所で終わりましたが、

今回最終回は総司とセイの回想シーンから

始まりました。

沖田総司がセイに残した「遺書」とは?

冒頭、生前の総司のエピソードで

総司はセイに

「私が死んだらこの髪を必ず土方さんに届けてほしい」

と言い残します。

 

総司曰く、土方さんにセイ宛ての「遺言」を残しているからと。

だから自分が死んだらそれを必ず

土方さんから受け取ってほしいと。

 

「ん?総司が遺言?セイに手紙を書いているの?」

とちょっと違和感を感じるところでした。

 

「(遺書なんて)嘘ですね」

と言い捨てるセイに

「嘘じゃないですよ!」

と慌てふためき動揺する総司。

 

話題は変わり、セイは総司に

「どうしてセイと呼んでくれないのか」

と総司に迫ります。

私は旦那様と呼んでいるのに、と。

 

再び顔を赤らめて慌てふためく総司。

 

総司はセイを妻に娶ったものの、

祝言も上げられずにいる自分に

不甲斐なさを感じており、

「セイ」と呼び捨てする事を

ためらっていました。

 

自分は近い内に死んでしまう、

それなのにセイを妻にして

自分ばかり幸せでセイに申し訳ないとー。

 

懇願するセイを前に

「セイ」と呼ぼうとする総司ですが

ゴホゴホと咳き込んでしまい、

結局「セイ」と呼ぶ事は出来ず。

 

そして総司が死んだ後、横たわる総司から

「セイ」という声を聴いたセイー。

 

「はい、旦那様」

と涙を流しながらセイは答えます。

 

そして総司の後を追って自害しようとしますが、

ちょうどその時黒猫のフクの声が聞こえます。

 

外に出るとフクが縁の下で息絶えていました。

 

フクが旦那様に命を分けてくれたんだと思い、

セイはフクの亡骸を抱きしめます。

 

総司は植木屋平五郎の離れでセイに清められ、

その日の内に沖田家菩提寺に秘密裏に運ばれ

埋葬されました。(新政府に狙われているため)

 

離れに戻ったセイは昔総司と一緒に撮った

ポトガラ(写真)を手に取ります。

 

撮っておいてよかったと。

私はずっと幸せだった、

これからも幸せでない日なんて来ない、

総司はずっと自分と一緒なのだからとー。

総司の遺言通り、土方の元へ向かうセイ

 

総司を看取ってから平五郎の離れで半月を過ごした後、

セイは総司(の墓)に「行ってきます」と告げ

土方の元へ向かいます。

 

短い間だったけれど総司の妻として2人で過ごし、

総司を看取り、一人涙を流した後のセイの顔付きは

また武士の様な凛々しさを取り戻したように感じました。

 

でも土方が今どこでどうしているかなんて

知る由もないセイ。

取りあえず会津に行けば会えるかも、と

会津を目指します。

 

今はスマホ1つで連絡がとれるのに

昔は大変ですね・・・。

交通手段も徒歩。しかも県を跨いで。

昔の人って本当にすごい。

 

道中、セイは新政府軍が彰義隊の

敗残兵を捕まえている所を目撃します。

 

そこでセイは上野で戦争が起こっていた事を

初めて知りました。

 

近くに住む身重のトキさんを案じて

トキさんの元を訪れるセイ。

 

そこでセイは「先生の遺言で土方副長に形見(髪)を

届けに行く」と告げますが、

(つまらない毛束ですがこちらにも形見分けを)

とごそごそ風呂敷から取り出します。

(総司が死んだというのになんてコミカルな描かれ方(笑))

 

セイはトキに戦場へ向かう事を反対されますが、

総司が土方の元へ形見を届けてほしいと言ったのは

自分が自害して後追いしないように

わざと総司が無理難題を出したのだと

総司の気持ちを理解していました。

 

そして、武士でもあるセイなら

必ず土方の元にも辿り着けるだろうと

思われていた事も。

 

ちなみにここでセイは原田左之助が

上野戦争で亡くなった事も知ります。

土方歳三は会津、そして函館へ

場面は変わり、土方サイドの話へ移ります。

新政府に反抗する幕府側の武士たちが

次々と会津へ集まる中、土方も会津へ辿り着きます。

 

怪我をして具合の悪い土方は床に臥してしまいます。

そして、斎藤(山口へ改名)を新選組の隊長に任命します。

 

土方の元へ駆けつけた松本法眼のお陰で

快方へと向かった土方。

 

そして、土方は近藤が斬首された事をようやく知り、涙します。

 

新政府軍の攻撃によって追い詰められ、

会津の降伏も時間の問題と思われる中、

蝦夷の地(北海道)に

旧幕臣で共和国を作るという榎本が

「共に行こう!」と土方を誘います。

 

何年も前に渡辺先生が「函館戦争まで描きたい」と

インタビューで仰っていましたが、

その通り最終回で函館まで描かれましたね。

 

斉藤(山口)は会津に残り、

土方は船で北海道へ向かいます。

 

北海道へとやってきた新政府軍と

船上での戦いが続きますが

ついに新政府が函館へ襲来します。

 

そんな時、ついにセイが土方の元へー。

総司の「遺言」?!どんでん返しな展開へ

セイが土方の前へ姿を現します。

髪が伸び、背も伸びたセイは

かつて新選組で着ていた袴をはいていますが

脚が長くなったためつんつるてん。

 

不格好ですが、それでも表情は

総司の死を乗り越え、

精悍な顔付きへと成長していました。

 

「で、夫婦にはなれたのか?」

と土方に聞かれ動揺するセイ。

自分は男だと否定するセイに

隠すな、とっくに知っていると告げる土方。

 

土方「子供は(できたのか?)」

セイ「授かってたらこんなところに来てると思いますか?!」

 

ここでセイは土方へ総司から遺書を

預かっているかと尋ねますが、

土方は覚えがないと言います。

 

そして、武士として共に死なせてくれと

土方へ懇願するセイ。

 

今まで気丈に振舞っていましたが、

総司の遺言を果たすため、

土方へ会うまではと

必死に気を張り詰めていたんですね。

 

土方の前でボロボロと泣きながら

「死なせてください!副長!沖田先生・・・!」

と懇願するセイ。

 

そこで土方がハッとし、

「待て・・・そういう事なのか・・・?総司」

とふらっと軽く眩暈を起こす土方。

 

土方は総司の「遺言」の理由(わけ)を

「セイに子を授ける事」だと解釈します。

(なんつー解釈!(笑))

 

セイに「これからお前に希望を授ける」と

言い放ち、抵抗するセイを組み敷く土方。

 

や、土方さんそれ強〇ですから~!(斬り!byギター侍)

とツッコみたくなりました(苦笑)。

 

最終回、セイは総司の子を身籠るんだろうと

思っていましたがまさかの土方!

 

セイを組み敷きながら最初は笑っていた土方でしたが

「生きてくれ-」

とセイの上に乗っかったまま涙します。

 

そして「事後」、土方はセイに義兄への形見を渡します。

 

土方は新政府軍の銃弾に倒れる。享年35歳ー。

セイの子供は土方の子?

佐野家(土方の義兄)の元へ辿り着いたセイは

佐野家で約2年間を過ごします。

 

その間、悪阻(つわり)で吐き気を催し妊娠している事が発覚。

そして描写はされませんでしたが、

佐野家を出た後は江戸の法眼の元へ向かい

医者の道へ進みました。

 

明治8年春、セイは偶然山口(斎藤)と

街中で再会します。

髪が伸びた斎藤さんが新鮮(笑)

しかも警官の制服!

すっかり藤田五郎として生きているんですね。

 

そしてセイが斎藤と話している元へ

男の子が駆け寄ってきます。

 

名前は「誠(まこと)」6歳。

 

「沖田さんに瓜二つじゃないか・・・」

という斎藤に

「よく言われます」

ふふっと返すセイ。

 

確かに見た目は総司そのものって感じです。

でも土方の子!

総司の子の可能性も考えましたが、

総司が死んでから土方へ会いに行くまでの

時間を考えると、総司の子である可能性は

まずゼロですね。

 

個人的には総司の子を身籠ると思っていたので

本当に想定外で少し残念でもあります。

 

でもセイを「武士」として最後まで描くなら

総司の子を身籠っていたら物語が函館まで進まないし、

先生も悩んだ末の選択だったのかもしれませんが・・・。

 

そして、最後は

「あなたは武士の子よ」

と誠(まこと)を抱っこしたまま

空を見つめるセイの姿で終わります。

「風光る」最終回を読み終えた感想

総司、土方、近藤・・・

みんなが死んでいく悲しい最終回のはずなのに

終始重たい雰囲気はあまり感じられず、

逆に清々しささえ感じた最終回でした。

 

それはやはり主人公のセイのキャラクターの

お陰が大いにあると思いますが、母強し!

 

最後は総司の妻として、そして武士としても

その務めを全うしました。

 

男の子を出産し、母として、そして武士として

これからも総司や仲間たちを想いながら

生きて行くんだろうなと思いました。

 

そして最後のページには

最終回後(?)の番外編のお知らせが!

 

番外編の掲載が決定したとの事で、

1月号(11月28日頃発売)に

掲載予定だそうです。

 

楽しみですね!

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